他から音は聞こえてこない。 丸子は軽く息を吐いた。 「ふぅ……ほな、戻ろうか」 「あ、あぁ」 とりあえず、これで大丈夫だろう。 そう思うと、清春はドッと疲れが出た。 ここに用はなくなった。 二人は一旦、入り口に戻ることにした。