僅かな量であったが、喉から手が出るほどほしい。 清春はそれを奪うように受け取った。 すぐに飲もうとしたが、直前で躊躇った。 それを見て、男は不思議な顔をした。 「どないしたんや?」 清春は首を振り、一気に飲み干した。 頭に過った美佳を無視して。