アイテムを見つけたのは、関西弁の男だった。 「マーくん。やったね」 「せやろ。結構、得意やねん。こないなの」 他の客に構いもせず、バカップルはいちゃついていた。 せっかく長い時間並び、あんな奴らに負けたと思うと、清春は少し悔しく感じた。