【唯Side】

「買い出ししてないから、あるもので作る。」言ったけど…………



忘れてた!!!!!



惟ん家、おかねもちだったんだ!!!

こんな広いんじゃ、キッチンの場所、わかんないよ。。。


「あのぉ、惟様のお連れ様ですよね?」

メイドが話し掛けてきた。

え、惟様!??

忘れてた。お坊ちゃまだったんだっけ!??(笑

『あ、まぁ。』
「みんな、来て〜!!」

「どうだったの?」とか、言いながら、ぞろぞろとメイドがいっぱい、陰から出てきた。


「どうだったの?」ってどういう意味だろ??


「あの、惟様のお連れ様には、失礼ですが……。」

ん?


「あんた、私達の惟様のなんなわけ!!???」

え?? よく状況が……

「そうよ。 惟様は一度も女を連れて来てなかったの。 連れて来たと思ったら、こんなだし。」

「葵様、かわいそう。 こんな、取り柄のないブスに、負けるなんて。」

「負けてるわけないでしょ。 こんなヤツに。」

みんな大人しそうだったのに……、どうなってるの????


最初に話し掛けて来た子が

「先に言っとくから、惟様には葵様がいるの。 どうやったって、惟様と葵様を裂くことできないんだから。」



ドンッ

最初の子に押された。


「ウロチョロとしないでくんない?目障りなんだけど」

フンッって言ってメイド達が全員仕事に戻っていった。


こ、怖かったょ〜


グイッ



暗い部屋に腕を引っ張られ、連れ込まれた。

『な、何ぃ〜?』
「静かにしてくれるかな!?」


パチッ

部屋の電気がついた。

「手を引っ張ってゴメンね。」

そこには………