=キング of ビースト= 2





弘樹は何も言わずにソファーに腰掛けるとケータイをいじりだした。


「璃玖?大丈夫?」


眉を下げて心配そうに聞いてくる紅雨。


「大丈夫だよ。いつもごめんね。」


「気にしないでいいよっ!!俺が好きでやってるだけ♪」


まぶしいぐらいの笑顔で言ってくる紅雨。



この瞬間の紅雨は俺だけのものだから


時間なんて止まればいいー…。