「…ー弘樹.... もしかしてお前…。」 弘樹の苦しそうな顔を見ると最後まで言えなかった。 …由莉ちゃんの事好きなのか? きっとこの答えは今の弘樹には分からないだろう。 女という生き物を否定してきた弘樹だから、好きという感情を受け入れられない。 自分自身の中で戸惑いと戦っているのだろう。俺のように… 弘樹の辛そうな顔を見ていられなくて、飲み物に目線を向け 「…ー俺が言った。」 と言った。 「は?何が?」 「デート行けば?、って俺が言った。」