だから俺は 「デートに行っておいでよ♪」 と言った。 「あ?」 「はっ?」 予想通りの反応をしてくれる2人。 「紅雨と弘樹がここに来る前に行った方がいいよ。」 あのふたりが来たらついて行くって五月蠅いよ。と付け足してから夜琉達を急かした。 「どっか行きてーか?」 と由莉ちゃん聞く夜琉。 「行ってもいいの?」 ああ、やっぱり。どこまでも周りを見て自分を後回しにする。 由莉ちゃんは普通のカップルのようにデートをしたいと思うだろう。 だけど彼氏が総長だから、きっと諦めていたのだろう。