=キング of ビースト= 2




「じゃあ私帰るね。」


「わりぃ。」


「気にしないで。」


総長の夜琉が暇なワケないし。一緒に居たくても私のわがままで夜琉を縛りたくない。


「送る。」


それに夜琉はどこまでも優しいからー…私はその言葉に甘える。


「ありがと。」


私が言うと夜琉は電話をした。

多分芯さんを呼んだのだろう。さっき夜琉はビールを飲んだから。



「今度ここに来たときは帰さないからな。」


「ふふっ、帰れって言われても帰らないし。」


今度ここに来るときは私の家になるー…。


その事が私の胸の奥をぎゅーっとさせる。


2人の家になるー…。