「じゃあ私帰るね。」
「わりぃ。」
「気にしないで。」
総長の夜琉が暇なワケないし。一緒に居たくても私のわがままで夜琉を縛りたくない。
「送る。」
それに夜琉はどこまでも優しいからー…私はその言葉に甘える。
「ありがと。」
私が言うと夜琉は電話をした。
多分芯さんを呼んだのだろう。さっき夜琉はビールを飲んだから。
「今度ここに来たときは帰さないからな。」
「ふふっ、帰れって言われても帰らないし。」
今度ここに来るときは私の家になるー…。
その事が私の胸の奥をぎゅーっとさせる。
2人の家になるー…。

