=キング of ビースト= 2





だけど、引っ張り合った先にわきっと素晴らしい事があるのだろう。


お互いを想い過ぎるから、2人わ苦しむ。


だけど、離れたらもっと苦しくなる。


例え、辛い時間があろうと離れる事わできない。


いや、2人わそんな事すら望まない。



由莉のゆっくりと開いた瞳に夜琉の細長い綺麗な指が雫をたどる。


2人苦しむ時わ同じだ。


微かに呟いた夜琉。
由莉わ


「もう1人になんてさせないから、お願い…



そんなに寂しがらないで…?」

と言った。


すると夜琉わ軽く目を見開かせた。


全く由莉から離れようとしない夜琉の手わ由莉に触れていて、その手わうっすらと震えている。


まるで、腫れ物を触るかのように…
由莉の存在を確かめるように…



夜琉の手が寂しさを訴えているかのようだったー…。