夜琉わ、私を失う事に怯えているー…
自惚れとか自意識過剰とかじゃなくて、夜琉の顔が…夜琉の表情がそれを物語っていた。
「夜琉…私わ夜琉の前から消えない。…ー絶対に。」
私わ意志の強い目をして真っ直ぐに夜琉を見つめて言った。
すると、フッと寂しそうに笑った夜琉わ
「別に由莉の行動を制限したい訳じゃねぇんだ。由莉わしたいようにしていいー…。
悪かった、なー…。」
と言って、掴んでいた私の手を離した。
それが無性に悲しくて、離して欲しくなかったー…
まるで、ゲージで飼っていた小鳥を自由にする為に大空に放たれたかのような感覚に陥った。
夜琉の元を離れるぐらいだったらゲージの中の方がいいー…
だってゲージの中にいた方が夜琉を見ることができるから。
私わ、夜琉になら
縛られてもいいのにー…
行動を制限されてもいいのにー…
そんなに、
「悲しい事、言わないでー…。」
お願いー…っ

