「何があったかわ知らない。」

「…うん。」


「…けど由莉わ自分で乗り越えたんだ。志音の死、をー‥。」

「…そっかあ。由莉わ強いんだもんね。」


「ああ…」


「…しかも、由莉にわ夜琉がいる。私に有志がいたように…。」


「フッ…ああ。」


「由莉わ私と有志の子だものね♪最強よっ!!」


「フッ。」


「なら行きましょう、グアムに。」


グアム行きのアナウンスが流れ搭乗を促す。


2人わ手を取り、ゆっくりとした足取りで前に進んで行った。


「由莉、大きな壁を乗り越えて戻って来いー‥


その時わ一緒に考えてやるよー…


フッ…お前らの結婚式の段取りー…」


空を見上げ、口角を上にあげている有志に


「なぁにカッコつけてんのよ!!結婚式の段取りなんて私がグアムにいる間に勝手に決めるわよっ!!」


「はぁ…勝手にしろ。」


「ふふっ♪やっぱり結婚式わジューンブライドよねぇ♪」


「…ハァ。」



青く澄んだ空。


2人わ希望と共に日本を去った。