その話を聞いていた璃玖はニコニコしながら
「デートに行っておいでよ♪」
と言った。
「あ?」
「はっ?」
私は夜琉と2人で出かけたいと思う。でも、総長の夜琉と出歩いて大丈夫だろうか?那龍の面子の子達に迷惑がかかるかもしれない。
「紅雨と弘樹がここに来る前に行った方がいいよ。」
あのふたりが来たらついて行くって五月蠅いよ。と付け足してから私達を急かした。
「どっか行きてぇか?」
「行ってもいいの?」
狼那連合の総長を背負っている夜琉。無理はさせたくない。
でも、夜琉はやっぱり大人で私の考えていることなんてお見通しだった。

