=キング of ビースト= 2




その話を聞いていた璃玖はニコニコしながら


「デートに行っておいでよ♪」

と言った。


「あ?」
「はっ?」


私は夜琉と2人で出かけたいと思う。でも、総長の夜琉と出歩いて大丈夫だろうか?那龍の面子の子達に迷惑がかかるかもしれない。



「紅雨と弘樹がここに来る前に行った方がいいよ。」


あのふたりが来たらついて行くって五月蠅いよ。と付け足してから私達を急かした。



「どっか行きてぇか?」


「行ってもいいの?」


狼那連合の総長を背負っている夜琉。無理はさせたくない。


でも、夜琉はやっぱり大人で私の考えていることなんてお見通しだった。