リビングの方から姿を表した広未わ夜琉さんの姿を見て、びっくりしていた。
こんなにも弱々しい夜琉さんを見た事がなかったのだろう。
だけど、的確に指示を出す広未わやっぱり広斗の双子。しっかりしている。
「…芯、夜琉をとりあえず寝かせないと。」
「…ああ。」
「…って夜琉!!どこ行くの!!」
俺達を無視してふらふらと歩く夜琉さんわ奥の部屋に進んでいく。
そこわきっと寝室ー…。
まだ目覚めない由莉さんのいる、場所ー…
だけど、今夜琉さんを寝室に行かせる訳にわいかない。
「夜琉っ!!由莉ちゃんに会いたいのも分かるけど…ッ
今の由莉ちゃんに風邪うつしたら、事態が悪化するだけよっ…!!」
広未が言い切ったのと同時に夜琉さんわ足を止め、ソファーに体を投げ出した。
由莉さんに会わしてあげたいのわ俺も広未も同じ。
だけど、今由莉さんが風邪をひくと弱っている体に負担がかかる。
もうこれ以上由莉さんの体に負担がかかったらきっと由莉さんの体わ保たないだろう。

