そんな事を思い出しているともうマンションわすぐそこに迫っていた。
ミラーで後部座席を確認する。
するとそこにわZippoを片手に、煙草に火をつけようとしている夜琉さんがいた。
「夜琉、風邪ひいてんだろーが。煙草ぐらい我慢しろ。」
無意識にタメ語で喋る俺に見向きもしないで煙草に火をつけた夜琉さん。
はぁ、意識戻った途端にこれかよ。
車を駐車場に止め、座席から降りて夜琉さんの座っている後部座席のドアを開ける。
スラッとした長い足が地に着き車から出てくると、俺わ夜琉さんが持っていた火をつけたばかりの煙草を取り上げ足で地面にこすりつける。
「ちっ!!」
かなり不機嫌な舌打ちをされたが、俺わ気にせず夜琉さんのすぐ後ろを歩いた。
夜琉さんの歩き方が少し不安定な感じがして、不安になる。
エレベーターに乗り込み、最上階に行く俺と夜琉さんに会話わない。
ドアがあき、エレベーターを降りた時
「おいっ…!!」
夜琉さんの体わ前に傾く。

