「璃玖の所為じゃねぇ。それより、どう対策した?」
「はい、智蘭を倉庫の見張りにたて、狼羽と縁狼、那龍の全員で夜琉を探索してます。」
「流石だな。」
「いえ。俺にわそれぐらいしか出来ませんからー…」
軽く目を伏せた、璃玖の瞳にわいつもの輝きがない。
「璃玖。過ぎた事わどうしようもねぇ。過去を見るな、前を見ろ。
お前達わまだまだ若い。後ろばっか見ててどーする?」
「…はい。」
「馬鹿見てぇに、前にぶつかっていけ。それが将来お前達の役に立つ経験となる。」
「…。」
「…まだ、お前達わ大丈夫だ。俺みたいに取り返しのつかない事をするんじゃねぇぞ。」
自笑的に笑った俺を見て、不思議そうな顔をする璃玖。
まぁ、俺が冷豹の初代って夜琉さんしかしらねぇしな。当たり前か。

