=キング of ビースト= 2




「璃玖の所為じゃねぇ。それより、どう対策した?」


「はい、智蘭を倉庫の見張りにたて、狼羽と縁狼、那龍の全員で夜琉を探索してます。」



「流石だな。」


「いえ。俺にわそれぐらいしか出来ませんからー…」



軽く目を伏せた、璃玖の瞳にわいつもの輝きがない。


「璃玖。過ぎた事わどうしようもねぇ。過去を見るな、前を見ろ。



お前達わまだまだ若い。後ろばっか見ててどーする?」


「…はい。」


「馬鹿見てぇに、前にぶつかっていけ。それが将来お前達の役に立つ経験となる。」


「…。」


「…まだ、お前達わ大丈夫だ。俺みたいに取り返しのつかない事をするんじゃねぇぞ。」


自笑的に笑った俺を見て、不思議そうな顔をする璃玖。



まぁ、俺が冷豹の初代って夜琉さんしかしらねぇしな。当たり前か。