「ダメだ。」 「…。」 「マンションに連れてく。」 「…うん、ありがと。」 頑固な夜琉には何を言っても無駄だから私は素直にお礼を言った。 「本家に一度戻る。」 「うん?」 「由莉も一緒に来い。」 「はっ?」 夜琉の本家に私? 何で? てか、本家って規模大き過ぎ。 「いいな?」 有無を言わせない口調に 「うん…。」 渋々頷いた。