=キング of ビースト= 2




「ダメだ。」


「…。」


「マンションに連れてく。」


「…うん、ありがと。」


頑固な夜琉には何を言っても無駄だから私は素直にお礼を言った。



「本家に一度戻る。」


「うん?」


「由莉も一緒に来い。」


「はっ?」


夜琉の本家に私?

何で?


てか、本家って規模大き過ぎ。


「いいな?」


有無を言わせない口調に


「うん…。」


渋々頷いた。