芯わ夜琉を車に乗せると自分も乗り込み、車を出した。



「何で…っ!!」


宙に浮いた手を力無く下げる。


「何で…っ!。…ー何で夜琉わ俺達を頼らない…‥っ!!」




璃玖の悲痛な声に顔を歪めた南月と弘樹。


「…なぁ、璃玖。」


「…何?」


「俺達、頼りねぇのかな?」


「知らない。」


弘樹と璃玖の会話に南月が入ろうとした時、奥から声が聞こえてきて


「違いますよ。」


2人の言葉を否定した。


「ああ、侑に颯か。夜琉を見つけてくれてありがとう。」



「「当たり前の事です。」」



「当たり前、ね。」


寂しそうに言った璃玖の頭にわさっきの夜琉が映し出されていた。




「璃玖さん、俺わ夜琉さんわ璃玖さんや弘樹さん、紅雨さんをはじめ狼那連合の皆さんを頼りにしていると思います。」



と静かに颯わ語り出した。