だから私は夜琉を見た。 すると夜琉は舌打ちをしてから教えてくれた。 「親のマンションだ。」 「ん?」 「だからあまり使いたくねぇ。」 「…。」 「だからここに寝泊まりしている。」 「うん。」 つまり、夜琉は親のすねをかじるのが嫌なんだろう。 だから親が借りてくれているマンションに住むのが嫌で、倉庫を生活拠点にしたってことだろう。 でも生活をするには不十分だったからシャワーとか流し台を備え付けさせたってこと。