「…俺わ人を読む事が出来るだろ?」
「―…ああ。」
読心術ー…
有志のもっとも得意だった事。
「…―その俺のDNAがさらに強くなって志音に引き継がれた、と俺わ考えてる。」
「…。」
「…確かに莉菜も人よりわ鋭いし、気が利く。」
「…。」
「…だけど、そこまでだ。」
「…?」
「…気が利くまで、だ。」
確かに、と思ったー…。
確かに莉菜さんわ気が利くが、人より少し優れているぐらい、だ。
だけど、有志わ人並み以上。
有志わ、人の心を読むのをいかして
その次の行動を予測する事が出来るー…。
この遺伝子が、強くなって引き継がれれば
「…―曖昧な未来を見る事が出来る。」
「…そう言うことだ。」

