「有志、またいじってるの?」
お茶を持って来たらしい莉菜さんが呆れたようなでも、嬉しそうな顔をした。
「ついな、面白くて。」
…嘘つけ。
タメ語で喋らせる為にマジになってたくせに。
「ごめんなさいね。有志わ、暇さえあれば人をいじるのよ。」
「…。誰をいじってるんですか?」
「…まぁ、私とか、志音じゃない?由莉にわ絶対にしなかったけど。」
「…そうなんですか。」
「…でも、志音がいなくなってからわいじってたりしてなかったから。2年ぶりぐらいに見た。」
「…。」
一瞬びっくりした。莉菜さんの口からなんのためらいもなく、志音さんの名前が出た事に。
嬉しそうだったけど、悲しそうな顔をした莉菜さんを見て有志わ
「…―莉菜。」
甘い声で呼びかける。
「ん~?」
「おいで。」
と言って自分の座っているソファーの隣をポンポンと叩く。
有志が向ける優しそうな顔や、甘い声わ莉菜さん限定で。
相変わらず、仲が良いようだ。
何も言わずに隣に腰掛けた莉菜さんに
「…愛してる。」
と呟いたー…。

