=キング of ビースト= 2




2人わ必死に動揺を抑えているのが分かる。


本当わ泣き叫んだり、夜琉さんにつかみかかったり、今すぐにでも由莉さんのところに行きたいだろう。



だけど、必死に気を落ち着かせて平静を装っている。


きっと2人わ分かっているのだろう…


泣き叫んでも
つかみかかっても
今の状況わ変わらないー…



ましてや
今の状況を悪化させる訳にわいかないのだから…



「有志さん、莉菜さん


俺の所為で…


自分勝ってなのわ十分わかってます。けど、俺わ由莉と一緒にいたい…」



ここまで素直でいる夜琉さんに、ここまで夜琉さんを素直にさせる由莉さんに、


2人の絆の強さを見た…。




「…那龍13代目総長」


冷たく言い放つ有志さん。


「族のトップに立つ人間わバカみてぇに狙われる。それが関東一の那龍だったら尚更だ。」


そして、俺が夜琉さんのもう一つの肩書き那龍13代目のことを有志さんと莉菜さんに言ったのわ…



「だがな、大切なもんわ絶対守らなきゃなんねぇ。」



那龍7代目総長


「お前にその覚悟わあるか-…?」


金堂有志-…


だからだ-…