=キング of ビースト= 2





ゆとりのある大きめのリビングに入るとソファーにわ男性が、こちらに背を向けて座っていた。



「有志、由莉のお客さん。」


有志ー…?


「ん?」


と言ってこちらに顔をむけた、由莉さんのお父さん。


すると、目を見開く。


でも先に声をあげたのわ俺だった。


「有志さんー…?」


「え?何~有志知り合い?」


莉菜さんの言葉が頭をかすめるが俺わ、目の前にいる有志さんに釘ずけになる。



「…―芯、か。」


ゆっくり発せられた言葉わ相変わらず魅力的なハスキーな声。


「お久しぶり、です。」


「ああ、久しぶり。」


「芯、由莉わどこだ?」


落ち着いた口調で話を続ける。

「それわ、「有志さんー…、俺が話ます。」



俺の言葉を遮った夜琉わしっかりと有志さんを見た。


「ああ、座りなさい。芯も。」

優しく促され、俺と夜琉わその指示に従った。