=キング of ビースト= 2




「由莉わ?」

眉を寄せ、心配そうに聞いてくる。


当たり前の反応だ。


娘の彼氏とお目付役がいて、娘の姿わ見えないのだから。


「…お話があります。」


夜琉さんわ決意のこもった目で莉菜さんを見た。


夜琉さんのその目から何か感じとったのか優しい声で


「上がっていきなさい、リビングで話ましょう?」


と言った。


莉菜さんに

さぁ、どうぞ。

と促され夜琉さんわ軽く頭を下げて、俺わ小さく

失礼します。

と呟いて由莉さんの家に足を踏み入れた。