そこには静まり返りピリピリした雰囲気が漂っていた。 「座れ。」 珍しく璃玖が命令をする。 すると、凛の胸ぐらを掴んでいた紅雨は手を離しソファーに腰掛ける。 「凛も。」 璃玖が静かに言う。凛は璃玖の方を見ようともせず、座る。 そして、この場にいる全員が腰掛けると広未は由莉の容態を話したー… 「…っ!!・・・はっ!!結局俺はっ!! 何一つ守れなかったのかよっ!!」 話を終えた後の幹部部屋の空気は重く、凛の自虐的な声だけが響く。