中に入った広未は、容態を聞く。 「どうしたの?」 「呼吸が浅いのと、意識がない。」 「呼吸が浅い?」 「…。」 すると、広未はすぐに診察をしだす。 「‥一種の呼吸困難かもしれない。」 と呟いて由莉の額に手を当てる。 「‥体温が低い。」 と言ってから何か考え出す。 「…何でこうなったの?」 由莉が倒れた原因を探る。 「…トラウマだ」 「トラウマ?」 「由莉のトラウマに大きく触れた。」 夜琉が呟くと、広未はハッとした表情になった。