「むっ無理無理!!」 「…なんでだよ。」 「いや、普通に考えて夜琉のお父さんとかいるでしょ!!」 「…一人暮らしだ。」 「えっ!?」 「…。」 一人暮らしをしていると言った夜琉はなんだか寂しそうで。 「行く。」 「あ?」 「一緒に住む。」 ぶっきらぼうに言った私を見て『フッ』と笑ってから 「ああ。いつでも来い。」 と、優しく言った。 「ありがと。」 少し恥ずかしくて俯いて言う私に夜琉は、目を細めて 「気にすんな。」 と言ってくれた。