凛は鋭い視線を向けていた夜琉が目を細めたのがわかると 「ああ、安心しなよ。別に襲われたとか拉致られたとかは、ないから。」 と言った。 「…。」 夜琉は何も答えない。 「送り迎えもかなり徹底してたしね。」 凛はフッと一瞬だけ表情を和らげると 「俺がしてたんだよ、送り迎え。」 と言った。すると,3人の表情が険しくなった。 「別に付き合ってた訳じゃないし。 志音の大切な人は、俺にとっても大切な人だったから―…」 でも、幸せって長く続かないよね… 本当に小さな呟きだった…