再びケータイが鳴ると、 ‐着いた‐ たった3文字のメールが届いた。 たった3文字のメールだけど、私にとっては貴重でこの不器用さが何故か愛くるしい。 「出かけるのかい?」 自室にいただろうお父さんがリビングに来たようで優しい顔で言ってくる。 「うん。」 「いってらっしゃい。」 「行ってきます。」 お父さんとこんな事をするのはくすぐったくて、でも新鮮で暖かい気持ちになった。