=キング of ビースト= 2




和やかな雰囲気がリビングをくるんだ。


「…そういえば、由莉1人暮らしってどこでするのよ。」


突然お母さんがハッとした表情になって聞いてきた。


「…」


言ったら許してくれるのか?


「この家は広すぎる?」


お母さんが心配そうに言ってきたので


「家、でるから。」


「どこに行くんだい?」


お父さんも話に入ってきて。


「…大切な人のとこ?」


疑問系で答えてしまった。


「それはつまり彼氏の家ってことよね?」


お母さんは私に迫ってきて


「まぁそういう事だよね。」


「やるじゃない!!!」


と言って手を握ってきた。


「あ、ありがと?」


普通反対するんじゃないの?と思った私はどもってしまった。