和やかな雰囲気がリビングをくるんだ。
「…そういえば、由莉1人暮らしってどこでするのよ。」
突然お母さんがハッとした表情になって聞いてきた。
「…」
言ったら許してくれるのか?
「この家は広すぎる?」
お母さんが心配そうに言ってきたので
「家、でるから。」
「どこに行くんだい?」
お父さんも話に入ってきて。
「…大切な人のとこ?」
疑問系で答えてしまった。
「それはつまり彼氏の家ってことよね?」
お母さんは私に迫ってきて
「まぁそういう事だよね。」
「やるじゃない!!!」
と言って手を握ってきた。
「あ、ありがと?」
普通反対するんじゃないの?と思った私はどもってしまった。

