「…由莉、お前の気持ちは十分わかってるつもりだ。
だけど、由莉は俺達の目につくところにおいておきたいんだ…。」
ゆっくりと目を閉じていくお父さんは
「由莉まで失いたくないんだー…。」
悲痛な声で言った。
この時、私達家族は結局まだ前に進めてないんだと悟った。
だけど、いつまでも過去を引きずっていてもダメだから、私は前に進もうと思う。
「お父さん、私
絶対に失いたくない大切な人ができたの…。
その人は、いっつも私の事を守ってくれるー‥
私はその人の事を守る程の力はないから…だからそばに居てあげたいー…。」
ねぇ夜琉、私は前に進めるかなー‥?

