=キング of ビースト= 2




「…由莉、お前の気持ちは十分わかってるつもりだ。


だけど、由莉は俺達の目につくところにおいておきたいんだ…。」


ゆっくりと目を閉じていくお父さんは


「由莉まで失いたくないんだー…。」


悲痛な声で言った。


この時、私達家族は結局まだ前に進めてないんだと悟った。


だけど、いつまでも過去を引きずっていてもダメだから、私は前に進もうと思う。


「お父さん、私



絶対に失いたくない大切な人ができたの…。


その人は、いっつも私の事を守ってくれるー‥
私はその人の事を守る程の力はないから…だからそばに居てあげたいー…。」



ねぇ夜琉、私は前に進めるかなー‥?