「「よろしくお願いします」」
誠と隊士は防具を着け、
竹刀を持って向き合った
木刀もあるのだが
当たった場合怪我が酷いので
竹刀を使うことになった
「一本勝負だ。誠が勝てば
隊士を負ければ女中をしてもらう
では、始め!!」
ダッ
昨日と同じように誠は
隊士の頭上へ飛んだ
しかしさすが新撰組、
誠に気がついて後ろへ下がった
「チッ」
一撃目をかわされた誠は
一度着地して体勢を整え、
そのまま隊士の懐へ突っ込んだ
ダッ
ガッ
これもギリギリ止められ、誠は素早く竹刀を弾いて
目にもとまらぬ早さで
隊士の後ろへまわった
そして竹刀を振り下ろす
...ヒュンッ
バシッ
「え...??」
「!?………一本!!」
土方は一瞬何が起こったか
分からなかった
それは隊士も同じだった
「当たった…??
~~~勝った!!」
誠は1人で喜んでいた
そしてハッとして隊士の所へやって来た
「おもいっきり当てちゃったけど
大丈夫でしたか??」
誠が心配そうに隊士の顔を覗き込んだ
「あ、大丈夫です
誠さん強いですね…
自分もっともっと強くなります
その時はまた試合してください!!」
「こちらこそ!!」
誠はなんだか仲良くなれたようで
とても嬉しかった

