あなたに会いに来ました



その頃、近藤の部屋



「近藤さん…
総司が変な女を拾って来たんだ」



「えぇ!?」

土方の言葉に近藤は驚いた







「犬や猫じゃなくて
女の子はちょっと驚いたなぁ」


土方はとりあえず
近藤を落ち着かせて
ゆっくりと話をした


「その女、行くところが
ないらしいんだ。
しかも俺らの情報を
持ってるらしいから
うかつに追い出せねぇんだ」



土方は若干言い辛そうに
近藤に告げた



「それなら、うちに
置いてやればいいじゃないか」




「…は?」


あまりにもあっさり
了解がでたので
土方は間抜けな声を発した


「こちらの情報を持っているなら
置いてやればいいじゃないか
なにより、女の子を
追い出すのは可哀想だ」



土方は分かったと言って
立ち上がり部屋を出ようとした

そんな土方を近藤は呼び止めた

「今夜はその子の歓迎会をしよう
夕餉までゆっくりしているように
言ってやって」


「ん。」

と言って土方は部屋を出て行った