初体験を済ませることは至上命題だったので、痛かろうが気持ちよかろうが、とりあえず満足だった。 それからというもの、若いふたりは会うことにセックスを重ねていった。 健太のつたないテクニックは、自慰を重ねていたミナコの欲求を満たす程のものではなかったが、健太に抱かれている間はユカに対する劣等感も、周りの男に対する猜疑心も忘れ、ひとりの男に求められるひとりの女になれた。 それは、ミナコにとって快楽よりも満足のいくものだった。