だけをミナコの心に残していった。 「ねぇ、ねぇ、昨日松崎さんオンナの人と歩いていたよ。」 仕事前にユカとドレスを見にきていた。 春ものの淡いピンクのドレスをみながら、最近のオトコ事情について話してした。 「またかぁ。今度はどんな人?」 「なんか、着物きたママさんみたいな人。」「えぇぇ。」 やっぱり、私は子供なのだろうか。 自分に自信はないし、化粧だってギャルメイクだ。 店内の鏡に自分の姿を映してみる。 エクステをつけた金髪のかみ。ミニスカート。ヒールの高いブーツ。 季節は春になろうとしていた。 貯めたお金を使って整形しよう、そう決めた春休みが近付いてきていた。