キーンコーンカーンコーン

やっと学校が終わった。早く隆己と帰りたいなぁ

「亜由！！」

「隆己、」

「早く帰ろうぜ☆」

「うん♪」

隆己がこっちに来て私を誘ってきた。

私たちは、すぐに学校を出た。

「俺さぁ、たぶん一番仲良い女友達亜由だと思うんだぁ」

「ふ～ん、私も一番仲良い男友達隆己だよぉ☆」

私は高まる鼓動を必死に抑えながら答える。

「あのさぁ、急に変な事聞くけど亜由って今好きな人とかいんの？」

「えっ、いるけど・・・何で・」

一瞬、物凄く大きな期待が体から溢れ出しそうだった。

「ふ～ん、ちょっと聞いてみただけ・・・」

「何よそれぇ、もぉ」

「あはは、やっぱおもしれ～な亜由は」

「もぉ、何かすっごいムカつくんだけどぉ」

こみ上げる想いがいっきに出そうになって心臓の音が聞こえるんじゃないかってくらい
私はドキドキしていた。

「じゃ～な」

隆己は私の家の前まで来たら最後まで笑顔で見送ってくれた。

「ばいばい」

まるで幸せが去っていったように隆己わは帰っていった。