あの夜は怖かったが
でも・・・
衛の歌が恋しい！

今でも目をつぶれば
思い出す。

今まで、こんな事
無かった。

どんなに遅くても
必ず返事をくれたのに！

もしかして、
あの千裟さんと・・・

美果は不安になった。

気晴らしの為
美果は親友の夢子に
メールを送った。

内野夢子、彼女はバレーで
超有名な八王子にある
高校へ通っている。

この高校へ進学するとき
夢子の周りの人間は
全員反対した。

全国有数の強豪高
全国優勝も何度もある。

全国から名だたる有名
選手がここに集まる。

練習も正月以外休みがなく
日本一厳しい練習である。

憧れだけで、この高校へ
進学するなら美果も
反対だった。

しかし夢子の目的を
聞いて美果は賛成した。

夢子は私はこの高校の
バレー部に入っても
多分３年間２軍いや３軍
だと思う。

でもこの日本一厳しい
練習方法を身をもって
体験する事で

机上では絶対判らない
その時の一つ一つの
練習による選手の考えや
苦しさを知り！

将来日本一の指導者に
なることが目的だと。

夢子は大学へ進学して
教師になるつもりだ。

その事を知り美果は
夢子の高校進学に
賛成して、応援する
事になった。

衛との事は学校では
皆に秘密だが学校の
違う夢子には衛との
事をいつも自慢げに
話をしていた。

美果はメールで
夢子に衛から
返事が来ないことを
告げた。