美果にビリヤードを
教える・・

初めての人は
4つ玉が
基本だからと
父に聞いていたので

美果に
ビリヤードの棒を
キュウ、滑り止めを
マッセなど基本の
知識を教えながら
美香の綺麗な
横顔に見とれていた。

教える度に
衛の顔を見て
うなずく可愛さ!

美果の素直な
態度に美香への
愛が増幅していった。

「あまり、ちから

   入れないで!」

キュウを握る細くて白い
美果の左手の
人差し指をそっと触り
軽く押さえ

「赤い玉の右を狙って

 打って・・」

美果の白玉が赤玉に
当たりその白玉が
別の赤玉に当たった

「どお・・」

美果は笑顔を見せた

「初めてにしては

 上手いよ!」

美果は、
もっと褒めて
欲しそうな顔を
していた。

衛は、美果のセンス
のよさにビックリして
ほめ言葉を戸惑って
しまっていた。

<美果!最高だよ!!>

と本当は言いたかった。

衛は壁に取り付けある
そろばんの様な
点数表に3点を
いれた。

美果のハスラー姿は
絵になる。

やっぱり周りの
おじさんが
「ガン見」していた。

その美果といる
衛は優越感に
慕っていた。

時計を見ると
6時に近くに成った
衛は.

「もう夕食の時間

だから、帰らないと

いけないね。」

と美果を気遣った。

「衛!家に来る」

美果は多分男の人は
女の人の家に来るのを
嫌がると
テレビや雑誌などでの
知識があった。

衛は誰が見ても
特に大人が見れば
賞賛する男性で
あることは
美果がよく
知っている。

美果は
母親の前で自慢
したかった。

衛は、今夜、千裟の
家に報告へ
行かなければ
成らないが・・

もし美果の申し出を
断れば美果の
機嫌を損なう
ような気がした。

「いいけど!」

「俺みたいな男で

 ご両親心配しない」