3時を少し過ぎた頃

「衛、メインレースが

3時40分頃スタートして

終了すると!皆、帰宅して

すごく混むからボチボチ

帰ろう?」

何万人もの観客が駅に
集中するし中に知り合いが
居ないとも限らない!
衛はそう思い。

「そうだね、帰ろう」

改札口の切符売り場で
衛は美香に

「三茶だよね!

 美果の家?」

「送ってくよ。」

「迷惑でなければ!」

「もう・・馬鹿」

嬉しそうに美果は
言った。

衛も本当は綺麗な美果と
離れたくなかった。

帰りの電車でも
二人へのチラ見は
遭った。

三茶に着いたのは
4時ごろだった。

三茶!此処は世田谷通りと
玉川通りの分岐点である。

渋谷から来ると
左が駒沢へ行く道で
右側が衛の家へ行く
世田谷通りだ。

衛はこの近くに父と行く
ビリヤード場が
在ったので美果に
ビリヤードやらない
と誘った。

「私、やったこと

 ないよ!」

「俺、教えるから

 面白いからやろう?」

強引に美果を誘って
いきつけのビリヤード場へ
美果を連れて行った。