千裟の母が

「食事の用意できました」

と声をかけた

3人は食堂のテーブルに座り
千裟の隣が衛でその対面に
千裟の両親が座った。

衛のリクエストに応えて
チーズフォンデュが
テーブルの中心にあった。

千裟の父忠雄が
ワイングラスに
ワインをそそぎながら

「どうだ!まもるも」

と言い出した。
愛しい娘千裟との為に
労いの言葉だった。

「え!おじさん
 
   しってるの?」

衛はいつも祖母とワインを
飲んでいる事を・・・

祖母のゆきは食事の前
ワインを
たしなんでいた。

その相手が衛で母親は
祖母がワインを飲むことは
知らない。

「やっぱな!高校生に
 
成れば人が集まれば

飲むんだろ・・・!」

確かに粋がってタバコや
酒をのむやつらがいるが
衛の轟グループにはいない

でも祖母のために
此処はそうゆう事に
してワインを注いで
もらった。

忠雄はワインを口に
しながら

「ワインはフランス

とかイタリアだと

言う人もいるけど

ドイツのワインも

   いいぞ」

「そうですか?・・・

フランスの家庭では

子供もワイン飲んでる

って聞いた事があります」

「そう!適量なら

身体にいいんだよ」

衛は

「頂きます」

と言って
食事を始めた。