今度の日曜日は
美果との約束がある。
千裟には悪いが!

「ごめん!野暮よう

 があって無理」

「また今度行こう」

衛には千裟に後ろめたい
気持ちであった。

メールを打った後
衛のメールを見たかのように
祖母が衛に話し掛けて来た。

「そういえば曽根さんの

千裟ちゃん大分、悪く成った

様に見えたよ」

「私が今日、中央病院へ

行ったとき、お母さんと

千裟ちゃんにお会いしてね」

「お母さんの話では

千裟ちゃん

最近すぐに疲れやすく

  成ってるらしいよ」
  
衛は驚いた毎日メール
が千裟から来るが何も
そんな事書いてない
すぐに千裟にメールを
出した。


<千裟!おばあちゃんから

 聞いたけど身体大丈夫?>

衛のメールを見た千裟は
衛を心配掛けまいと

<ママが大げさに言った

 だけよ!元気だよ>

衛は千裟の性格は知っている
物心ついた時からの仲で
祖母が嘘を言う訳がない。

<今ハローとおばあちゃんと

 散歩して緑地に居るから帰りに

 寄るから、後20分位でいくよ>

千裟は衛のメールをみて
嬉しかった。

去年の正月明治神宮へいって以来
2ヶ月振りだ。

鏡に向かって髪をとかし
お気に入りの黒トレーナー
に白のジーンズに
履き替えた。