それに、衛が来れば自分は
お邪魔虫だ。

夢子は、翔との約束!

*部活を続ける*

それが、翔への愛の形だと
考えていた。

眠くても疲れていても
翔の事を考えると自然に
身体が動く

*愛の力だ*

箱根に着いた衛!

早朝の箱根の町は
2時間前にいた新宿と
比べようもない。

爽やかな空気に包まれていた。

美果の部屋に入って行く衛!。

襖をあけると、
美果がピンクの浴衣を着て
縁側の籐の椅子に腰掛けて
外の景色を見ていた。

「まもる!」

そう叫んで美果は、衛の胸に
飛び込んで来た。

美果の傷ついた身体をやさしく
衛は抱いた。

朝風呂に入った後の美果
身体は甘い香りがする。

お湯に濡れないよう髪を
アップにしていた美果。

綺麗な美果の襟足が見え
衛は、そっと襟足に
唇をつける。

*あまい美果の味がする*

美果は衛の腫れ上がった
唇を見て昨夜の出来事を
推測した。

美果は心配想に気遣い
衛の唇をさわり!

「大丈夫!痛くない?」

「すごく痛い!死ぬかも!」

衛は、美果の悲しみを和ませる為
おどけて見せた!

美果はやさしく衛の腫れた唇に
自分の唇を重ねた。

*長い接吻が続いた*

「わっ!露天風呂、部屋にあるんだ!」

このままだと!美果の身体を求めて
いきそうな、感情を抑えるため!

「温泉に入って、いいかな」

「いいよ!男物の浴衣、部屋に

持ってきてもらうよ」

美果は旅館のフロントへ電話をした。