病室から出ると桃香が
衛の顔に近付き

「今日、朝から美果の顔が

浮かんで悪寒がして気持ちが

悪いの!」

衛も桃香の霊感を知らない。

「どうゆう事?」

「衛、これは誰にも言わないで」

「私、霊感が強く身近な人の

危険を予見できるの」

桃香の青ざめた表情は
真に迫っていた。

「美果の携帯に電話しても

電源が入ってないみたいで

かからないの?」

「じゃ、美果の家に電話

してみよう。」

桃香と衛は千裟に
学校のことで問題が起きたと
嘘をついて病院を出た。

携帯の電源を入れると
翔からのメールが入ってきた。

メールには、

<美果がたいへんだ!

  直ぐに電話くれ>

翔に電話をする

「衛!美果が遺書を残して

行方不明なんだ」

衛は動揺した桃香の霊感と
事態の大きさに!

「今、どこに居る?」

「馬事公苑」

「すぐそこへ、行くから」

「桃ちゃん、君の言った通り

 遺書残して美果が行方不明

 だって!」

「今から翔が待て居る

馬事公苑へ行くけど」

「わかった衛!

 私の車で行こう」

二人は桃香のピンクの
ワゴン車に乗って
馬事公苑に向かった。