わかっていた!
不良の小杉がする事を
しかし美果はどうしたら良いか
相談する人もいない。

小杉は、美果の肩に手を
掛け

「なんにも、しないから

ちょっと、カラオケに行くだけ

だから、そうしたら

写メ消すからさ」

美果はその言葉を信じる
ことは、できず
黙っていると・・

「嘘じゃねえよ!」

小杉は携帯を取り出し
美果の恥ずかしい
写真の1枚を美果の前で
消去した。

「本当ですか、カラオケ行けば

写真消してくれますか?」

「なんだよ!その!

よそよそしい話し方」

「じゃ! 今日5時に

渋谷のハチ公の前で

待ってるから」

その日、美果はどうするか?
悩んでいた。

衛と相談したいが、あの写真
見られたら、もっと私を
嫌いに成るだろうし・・

美果は無意識に
衛の教室へ向かった。

衛の性格は、わかっている。
行ってはいけないと言うだろう。

教室で衛は桃香と楽しそうに
話をしていた。

そんな衛の姿を見て
私の無知が起こした過去の
あやまちで、衛に迷惑を
掛けたくない。

衛を裏切る事だが
1度だけカラオケに
行くだけなら!

それで、あの写真が
消えるなら・・

美果は、廊下から
衛を見て

「ごめんなさい」

そう、つぶやいた。