寂しげに言う
翔の今の気持ちは判る
勝手に自分の夢の為
翔の前を立ち去った
桃香への恨み!
しかし自分も千裟の為
勝手に立ち去った今、
美果が!
翔の様な気持ちでいるかと
思うと胸が痛む。
愛や恋なんて知らない
懐かしいあの日に
戻りたい。
衛の脳裏に美果が映る。
どうしてだろう?
翔の影が美果の危険を
感じさせる。
体育館ではじける夢子
その姿がやけに、
まぶしく二人に写る。
試合後、メンバーと別れ
公園のベンチに座って
一人夢子を翔は待っている。
「ごめん!ごめん!
本当にごめん!」
弾ける笑顔で夢子が
走ってきた。
夢子は直ぐに翔の腕に
左腕をからませて
「周りが、翔の友達のこと
色々聞いて来て、
大変だったの」
「ごめん!友達連れて行って」
翔が謝る。
「違うの!その逆、皆ね
翔の友達がカッコイイから
紹介しろって!」
「私!すごく皆から
今、注目の的なの!
これも翔のおかげよ」
夢子は、今までの人生の中で
幸せの雨が降り注いでいるのは
翔がもたらすオーラだと感じている。
七福神でいえば幸福をもたらす
福禄寿のようだ。
だが、夢子は幸せすぎる今
愛する翔が自分から離れて
いったらと思うと不安におびえ
身震いがして、翔の肩に頬をおいた。
その震えを感じた翔はそっと
左手を夢子の髪に差出て
やさしく髪をなで上げた時
翔の小指の長い爪が夢子の
耳にふれた。
翔の今の気持ちは判る
勝手に自分の夢の為
翔の前を立ち去った
桃香への恨み!
しかし自分も千裟の為
勝手に立ち去った今、
美果が!
翔の様な気持ちでいるかと
思うと胸が痛む。
愛や恋なんて知らない
懐かしいあの日に
戻りたい。
衛の脳裏に美果が映る。
どうしてだろう?
翔の影が美果の危険を
感じさせる。
体育館ではじける夢子
その姿がやけに、
まぶしく二人に写る。
試合後、メンバーと別れ
公園のベンチに座って
一人夢子を翔は待っている。
「ごめん!ごめん!
本当にごめん!」
弾ける笑顔で夢子が
走ってきた。
夢子は直ぐに翔の腕に
左腕をからませて
「周りが、翔の友達のこと
色々聞いて来て、
大変だったの」
「ごめん!友達連れて行って」
翔が謝る。
「違うの!その逆、皆ね
翔の友達がカッコイイから
紹介しろって!」
「私!すごく皆から
今、注目の的なの!
これも翔のおかげよ」
夢子は、今までの人生の中で
幸せの雨が降り注いでいるのは
翔がもたらすオーラだと感じている。
七福神でいえば幸福をもたらす
福禄寿のようだ。
だが、夢子は幸せすぎる今
愛する翔が自分から離れて
いったらと思うと不安におびえ
身震いがして、翔の肩に頬をおいた。
その震えを感じた翔はそっと
左手を夢子の髪に差出て
やさしく髪をなで上げた時
翔の小指の長い爪が夢子の
耳にふれた。

