なんで!あんな男と後悔どころか
恥ずかしさで一杯で・・

美果は、小杉の視線から
逃れるように、その場から
離れて行った。

しかし、その後を小杉が美果を
追いかけて美果の前に立ちふさがった。

「どうして逃げるんだ!」

小杉が美果の腕を掴んだ

「放して!」

美果は小杉の手を振り解いた。

「もう一度やり直そう!」

図々しく美果に交際を迫った。

美果は大きな声で

「嫌です!もう声を掛けないで」

そうキッパリ小杉に言い放った。

すると小杉はニヤッと笑い!
携帯を取り出し・・

「この写真見ろよ」

その携帯の写真を
美果の目の前にかざした。

思わず美果は絶句した
それは、美果の裸の写メが!

そうあれは、!年前の今頃だ
思い出したくもない情景が
美果の脳裏をよこぎる。

小杉は美果の驚きの表情を見て

「他にもあるぞ!」

そう言って次の写メを見せ始めた。
気になる美果は、小杉の携帯を
覗いた。

道路際ではたから見れば恋人の
様にみえる。

その時1台のバスが、かたわらを
通り過ぎた。

「あれ!美果だ!」

バスに乗っている衛は
美果が小杉と親しそうに
携帯を見ている姿をみて
ガッカリしていた。

あの男だけは付き合って
欲しくなかった。

しかし!今の自分に美果へ言える
立場ではない。

美果が選んだなら
仕方がない。

しかし、美果への後ろめたさが
あった衛には、これで多少、
気楽になった気がした。

衛が見ている事も知らない美果は
小杉の携帯にある自分の恥かしい
写メに動揺していた。