3月の寒い早朝5時30分
新宿発の小田急が経堂駅に
着いた。時間のせいか
誰一人降りる気配が
なかったが学生服をきた
高校生が一人ホームに
降りてきた。高1の衛だった。


前夜新宿区の淀橋にいる
中学の男友達と遊び
まんが喫茶で夜をすごした。

未成年は深夜の入場は
禁止されているが私服に
していれば何も問われず
お客さん扱いだった。

学生服は電車の中で
紙袋から出しジーパンと
トレナーの上からの
重ね着であった。

経堂から衛の高校までは
1キロぐらい歩かなければ
ならなかった。

衛の家は此処から2駅先の
成城学園であったが
この1キロの登校距離が
嫌で家の前のバス停から
学校前のバス停と
歩かないで登校できる
バス通をしていた為
今日初めて通学で
この道を歩き始めた。

学校までの1キロは
ゆるやかな坂道が続き

途中には制服のない
アメリカンスクールの
スタイルを真似た
高校がある。だから
髪の毛の色も自由で
思い思いのファッションを
楽しんでいるようだが
人気はイマイチで
いつも定員割れである。

管理教育になれた
日本の高校生には制服と
集団行動そして仲間意識が
植えつけられいるせいか?

全ての高校生はマゾ化
しているかも?