小学校のときだって、普通に仲良くは遊んでいたけれど、ただそれだけ。ほんとに、どこにでもいるようなクラスメートと変わり映えしなかった。
子供の頃の海斗は今みたいに冷たい一面なんかなくって、スカートめくりに落書きと物を隠したり、とにかくいたずらが大好きな子供だった。
あたしはいつもトモくんに泣きついて、そんないじわるな海斗が大嫌いだった。
あたしのお母さんはどちらかと言ったら、やんちゃでいたずら坊主の海斗よりもトモくんがお気に入りで、最近では事あるごとにトモくんとくっつけさせようとしているくらいだ。
高学年にもなれば、あたしも海斗も徐々に落ち着いて、今思えば錯覚かもしれないけれど、あんなに意地悪だった海斗が、急に優しくなった時があって。
物心ついたあたり、その頃からきっと、あたしは海斗を意識するようになったんだと思う。
だけど、幼なじみに恋してる。なんてありきたりなこと、誰にも知られたくなかった。
特にあたしたちは特別な関係でもなんでもない。
一時は大嫌いだったヤツだ。それに今現在、嫌われているとすら感じている。
認めたくなかった。
あたしが海斗を好きだってこと。
子供の頃の海斗は今みたいに冷たい一面なんかなくって、スカートめくりに落書きと物を隠したり、とにかくいたずらが大好きな子供だった。
あたしはいつもトモくんに泣きついて、そんないじわるな海斗が大嫌いだった。
あたしのお母さんはどちらかと言ったら、やんちゃでいたずら坊主の海斗よりもトモくんがお気に入りで、最近では事あるごとにトモくんとくっつけさせようとしているくらいだ。
高学年にもなれば、あたしも海斗も徐々に落ち着いて、今思えば錯覚かもしれないけれど、あんなに意地悪だった海斗が、急に優しくなった時があって。
物心ついたあたり、その頃からきっと、あたしは海斗を意識するようになったんだと思う。
だけど、幼なじみに恋してる。なんてありきたりなこと、誰にも知られたくなかった。
特にあたしたちは特別な関係でもなんでもない。
一時は大嫌いだったヤツだ。それに今現在、嫌われているとすら感じている。
認めたくなかった。
あたしが海斗を好きだってこと。



