「ただいまぁー…。はぁーあ」
家の玄関の扉を開け、すぐさま自分の部屋がある2階へと階段を駆け上がる。
鞄を放り投げ、ベッドにダイブする。キシッとスプリングが軋む。
「…今日は12回、かぁ…。はぁー」
重く溜め息を吐いたあと、やんなっちゃうな。そう呟いてマットの上で足をじたばたさせた。
今日、アイツに『チビ』と言われた回数、12回。そして、3回『ガキ』と言われた。加えて『バカ』は4回。
いちいち数えるくらいだから、もちろん、悔しいに決まっている。だからってなんの対策もないし、考えられないあたしはやっぱりバカなのかな?
忙しく動かしていた足を止め、途端にシーンと静まり返る部屋の中。耳を澄ませれば、あまりの静かさに自然と聞こえる外の様子。
ガチャッ、バタンッ。
開いて力一杯閉まった扉はいつもの音。
ソロリと窓から覗けば、ジャケットのポケットに手を突っ込み、家の前を揚々と歩く海斗を映し出す。
またデートですか、相手は誰か知らないけど。
家の玄関の扉を開け、すぐさま自分の部屋がある2階へと階段を駆け上がる。
鞄を放り投げ、ベッドにダイブする。キシッとスプリングが軋む。
「…今日は12回、かぁ…。はぁー」
重く溜め息を吐いたあと、やんなっちゃうな。そう呟いてマットの上で足をじたばたさせた。
今日、アイツに『チビ』と言われた回数、12回。そして、3回『ガキ』と言われた。加えて『バカ』は4回。
いちいち数えるくらいだから、もちろん、悔しいに決まっている。だからってなんの対策もないし、考えられないあたしはやっぱりバカなのかな?
忙しく動かしていた足を止め、途端にシーンと静まり返る部屋の中。耳を澄ませれば、あまりの静かさに自然と聞こえる外の様子。
ガチャッ、バタンッ。
開いて力一杯閉まった扉はいつもの音。
ソロリと窓から覗けば、ジャケットのポケットに手を突っ込み、家の前を揚々と歩く海斗を映し出す。
またデートですか、相手は誰か知らないけど。



