「裕紀ー!!!」


「あ、なやか!どした、学校まで来て。」


「あいたかったー♪」


「ったく、甘えて〜」


「えへへ〜♪」



裕紀と付き合ってから、甘えとか、愛想とか、そういうものを覚えるようになってきた。


人と触れ合える、たった一つの幸福な時間----。


それは、男子校まで裕紀を迎えに行く事。


バイトで出会って、三週間目、裕紀が告白してくれたんだ。


いい人だったし、学校も近いし、


私が「この人だ!」って、思えたから。




いまじゃ毎日会ってるラブラブな恋人同士♪







-----いつか、聖也へのこの気持ちも、消えていけるように。


私は裕紀を選んだんだ。