この時、私は何も分かってなかったんだ。







これから起きる、あの恐ろしい事なんかーーーー。










「はぁ〜」

一人、ため息をつく。

やっぱり仲間がいないとさみしい・・・。

「美波・・・どうしてるかな・・・」



「どうした?独り言なんか言って。らしくないな〜。」

そう話しかけてきたのは、クラスのごつい男子だった。

「・・・なんか用?」

「あぁ、ごめんごめん!俺岸間亮太。亮太って呼んで。」

「はぁ・・・。」

岸間亮太っていうんだ。

ってかめっちゃ筋肉質なんですけど・・・

「俺、レスリング部なんだ!黒いし筋肉めっちゃあるけど・・・、よろしくなっ!」

あぁ、熱血かぁ。

こんな高校生いまだにいたんだ。

「私、若松なやか。よろしくね。」

悪い人じゃなさそうだし、

友達いなくて正直さみしかったから。





私、また変われるかな。